【ペルー】インカ帝国が蘇る『インティライミ(太陽の祭り)』が開催される世界遺産の町「クスコ」
世界遺産の町・クスコ
標高約3,400mの高地に位置し、町全体が世界遺産に登録されている「クスコ市街」。
インカ帝国の繁栄期に築かれ町で、その当時に組まれた精密な石材建築が多く残っています。
カテドラルのある広場を中心に数ブロックの範囲に観光名所が集中しているので、徒歩で巡れますが、標高が高く空気が薄いため疲れやすいので、無理せずタクシーなどを利用しながらゆっくりと観光するのがオススメ。
スペイン軍に破壊された町
クスコに、かつて存在していたインカ帝国の神殿や宮殿は、スペイン軍の侵略により破壊されてしまいましたが、インカの石材建築の技術を高く、土台であった石組みは崩壊できず、スペイン軍はその石組みの上に新たな教会などを建設しました。
しかし、大地震の際にスペイン軍が建てた上積みの建物は崩壊してしまいますが、インカの技術を用いた礎石は無事。
そのため、クスコにはインカ帝国時代の石組みが多く残されていて、中でも有名なのが「12角の石」。
インカ皇帝一族を表した「12角の石」
美術博物館の外壁の一角にある「12角の石」は、保存のために触るのは禁止されていて、インカ皇帝の衣装をつけた監視員により守られています(監視員との写真撮影は有料)。
カミソリ一枚通さない精密な技術で組み立てられた「12角の石」は、12人だった王の一族を表しているといわれ、石組みの中でも一段と大きく、インカ帝国の繁栄時代を自らアピールしているようでした。
郊外にあるサクサイワマン遺跡
クスコ郊外にある「サクサイワマン遺跡」に残る巨大な石組みの城壁も圧巻でした。
「高さ5m、重さ360t」といわれる巨大な石も存在し、インカ帝国の石材建築の高さを感じ取れます。
そして、サクサイワマン遺跡では毎年6月に町人が民族衣装を纏い、インカの儀式や踊りを披露する「インティライミ(太陽の祭り)」が開催され、一年に一度だけインカ帝国の繁栄期が蘇ります。
スペイン軍の侵略により滅びてしまったインカ帝国ですが、クスコ市街には今なおインカの薫りが色濃く残っています。
アスセス
飛行機でペルーの首都リマからクスコのベラスコ・アステテ空港まで約50分。空港から市内まで約4km、車で15分程度。
まめ知識
クスコなど標高の高い地域でよく見かける「コカ茶」や「コカ飴」。現地での飲食は問題ありませんが、麻薬原料に指定されているため日本国内への持ち込みは禁止されています。
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